昨日クラシックのコンサートへ行きました。
曲が始まると、私の左隣の人は船を漕ぎ始めるし、私から右に4,5人目のかなり高齢のお婆さん二人は話し始めます。
しかもこのお婆さん二人は、耳が悪そうで、互いに大きな声です。
精神鍛錬の修行をしに来たような気分でした。
私からすると
左の人には「何しに来たのよ~」
右の人達には「うるさいなぁ、曲が聞こえないじゃない!」
てな感じ。
お婆さん二人の前の列にはおじさんが座っていました。お一人で来ている様子。
相当お好きなんですね。だからこそこの二人には腹が立つようで、時々振り返って注意していました。
でもこの二人、耳が遠い。注意されているのも聞こえない様子。視野も狭くなっているのか見えてもいない。大きな声で注意したらおじさんがヒンシュク買っちゃいます。
おじさんが気の毒。。。
聞こえてくるお婆さん二人の会話は、お互いに足腰悪いので気を遣い合って声をかけているのでした。「こう座ったら楽なんじゃないの」とか「暑いならコート脱ぐ?」とか。内容は思いやりの言葉。
ソプラノが歌い出したら、一緒に歌い始めたのにはさすがに驚いたけど、昔音楽をやっていたのかな?懐かしくなったのかも。
この事態に始めはイラッとしたけど、
左の人:お疲れなのかな、いい曲で体ほぐれたのかな
右の人達:自分達のことで精一杯なんだね
おじさん:ああ、今日はツイてなかったですね。私も「静かにして!」って言いたかったので、言ってくれたことに感謝してます
という複雑な気分で落ち着きました。
誰にも責任はなく、自分達のことをしてただけですからね。
コンサートの構成や、曲は本当に素敵でよかった。
こういうハプニングさえなければもっとね。
でもこういうことに動じない心を持てば済むのかな?